東京下町観光ツアーガイド~東京深川・清澄白河~
伊藤薫さん解説画面
‘So actually Japanese army also attacked US and invaded China and Southeast Asia countries too.’
の字幕に、「 韓国 」が出てくる不思議。
2018年5月15日(火)放送NHK「あさイチ」
  NHK「あさイチ」が外国人向け東京下町ツアーを紹介していたが、ガイドが『日本軍は米国を攻撃し、中国や東南アジアを侵略した』旨、英語で言っているのに、字幕では何故か、韓国が書き加えられていた。
  伊藤薫は英語で“So actually Japanese army also attacked US and invaded China and Southeast Asia countries too.”とガイドした。史実に反する説明が、無知に基づくのか悪意に基づくのかは不明だが、外国人に嘘を吹き込んではならない。
 更に悪質なのは、当該説明中に無い「韓国」という語を画面に表示したNHKの虚偽放送。
 NHKは、初放送以来、約一世紀間、捏造情宣を続けてきたが、 白地 あからさま な嘘を放送しても、法曹界が擁護し取繕うので、視聴者は騙され続ける。
清澄白河で見つけた、街の「らしさ」とは?【ラーニング・ジャーニーレポート】
 清澄白河を舞台に開催した「Learning Journey 冬休み特別編」
 ガイド役を、清澄白河と新潟県糸魚川市の二拠点生活を送る ㈱イールー の伊藤 薫さんが務め、参加してくれた高校生・大学生・社会人合わせて11人と一緒に冬の清澄白河を散策しました。
 今回の旅を一言で表すと、「人に会って街のアイデンティティを知る」
 オシャレな街としていろんな雑誌に取り上げられて、新しく住む人も多い清澄白河ですが、東京の下町としての歴史の上に今があります。
 新しく街にやってきた人、それを迎え入れた人、それぞれのキーパーソンからお話を伺いました。
  伊藤 薫さんは、㈱イールーで清澄白河と新潟県糸魚川市に拠点を構え、訪日外国人向けの体験観光ツアーや、若者向けの教育プログラム( ちょっとカッコイイ レンタサイクルで街巡り )を企画運営しています。
 旅の集合場所は、東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線「清澄白河」駅からほど近いシェアオフィス 「NAGAYA 清澄白河」 です。
 まずは参加者同士の自己紹介と伊藤さんからのイントロダクションからスタート。
  「どうして参加しようと思ったの?…この二日間でどんな体験がしたい?」
 参加者と運営の方が一緒になって話しました。続いて、徒歩10分ほどの「トーキョーバイク」に移動。自転車をレンタルします。レンタサイクルと聞いて思い浮かべていたのとは全く違う、デザイン性の高いおしゃれなフレームの自転車です。
  自転車に乗って最初に訪れたのが、隅田川と小名木川(運河)が交わる遊歩道沿いにある「芭蕉庭園」。「古池や〜」でお馴染み「奥の細道」の作者・松尾芭蕉の家があった場所。
 ここでは、伊藤さんがフリップを使って清澄白河を含む深川地域の歴史を解説してくれました。
 当時の世界最大百万人を超える大都市だった江戸。その舟運基地として栄えたのがここ深川エリア。
  1653年の大火からの復興で区画整備が進み、現在も残る碁盤目状の町が形成されます。そして明治維新を経て、舟運の街は機械工業の街へ。太平洋戦争後には印刷会社などが立ち並びました。
 高度経済成長が終わり、公害対策が重視された時代。その頃になると工場の多くは移転。静かな街だった深川に、近年、東京駅からのアクセスの良さと倉庫物件に惹かれてアーティストらが移住。「クリエイティブな清澄白河」として注目されるようになりました。
  芭蕉庵の近くで製本業「 キョーダイ社 」を営む小森豊章さんを訪ねました。「キョーダイ社」の本業は、製品説明書など印刷された「紙を折る」ことです。
 15年ほど前に家業を引き継いだ小森さん。現在は「使う人に直接届けられる製品をつくりたい」と御朱印帳を自社で手掛けています。マイ御朱印帳には、仲の良いお寺の関係者が書いたアーティスティックな御朱印が並びます。
  続いて訪れたのは、清澄白河の大通り沿いにある「 BAR NICO 」。夜はお酒を楽しむお店ですが、昼はこだわりのスパイスカレーのお店として営業しています。こちらでお昼をいただき、オーナーの小林康太さんにお話しを伺いました。
  小林さんは飲食業を営む傍ら、コロナ禍をきっかけに「 深川蒸留所 」というクラフトジンメーカーを立ち上げます。クラフトジンはさまざまなボタニカルで香りを作るお酒です。小林さんは深川の材木問屋から青森産の ヒバを調達して蒸留。愛好家の間で知られる岐阜県郡上八幡の「辰巳蒸留所」を師匠に、店づくりをしています。街の器と旅路のクラフトジンを開発・販売私た ち深川蒸留所では、日本古来の蒸留技術であり、独自に発展させた蒸留器「ニューツブロ蒸留器」を開発しました。
  そして訪れたのがデザインユニット「 gift_ 」のデザインスタジオ兼ショップ。gift_ は、空間デザイナーの後藤寿和さんと、クリエイティブディレクターの池田史子さんによるユニットで、お店や家など様々な空間のデザインをしています。
 二人は、インテリアデザイン会社IDEEに勤める同僚でしたが、2005年に同社を退職し、恵比寿に事務所を構えて開業しました。2012年に 「越後妻有 大地の芸術祭」に関わり、新潟県十日町市松代で「山ノ家カフェ&ドミトリー」をオープンしました。2015年には清澄白河でも開業しました。墓参 者、東京都現代美術館入館者、利用者等が入り混じる多様な混沌さに魅力を感じると話されました。
  深川不動尊 は、東京メトロ東西線「門前仲町」駅から歩いてすぐの処にある大本山成田山新勝寺の東京別院です。参道にはいろいろなお店が軒を連ねていますが、初詣客目当ての露天も多く出店していました。
  お隣は、 富岡八幡宮 。毎年8月に江戸三大祭「深川八幡祭り」が開催される神社で、境内には金ピカの日本最大のお神輿が展示されています。深川エリアを会場に毎年開催されている芸術祭「 アートパラ深川 」の運営に携わる広瀬新朗さんから、障害者アートとまちづくりについてのお話を聞きました。三年半前、コロナ騒動で、文化やアートが「不要不急」 とされたときに、神社仏閣巡りとアート鑑賞を連携させ、誰でも参加できるイベント「アートパラ深川」を立ち上げた広瀬さんは、アートや祭りが人を動かす力 の大きさを改めて感じたそうです。
  大手不動産会社を退職し、「 リフォーム不動産 深川studio 」を開業した柴田光治さんは、リノベーションできる中古マンションの仲介をしながら、 地域情報発信Webメディア「 深川くらし 」を運営しています。柴田さんが深川で起業したきっかけは、前職時代に赴任した門前仲町で富岡八幡宮のお祭りを見て血が騒いだことだとか。
 次に、清澄白河のおしゃれスポットとして、たびたび雑誌でも取り上げられている「 リカシツ 」を尋ね、運営会社・関谷理化㈱の関谷幸樹さんにお話を伺いました。関谷理化は昭和8年創業、フラスコやビーカーなど実験器具としてのガラス製品 を扱う商社です。2015年にアンテナショップとして開業した「リカシツ」には、実験器具をインテリアとして提案するディスプレイが並んでいます。職人さ んの高齢化が進んでおり、職人になりたい若者を増やそうと、コーヒー用品を開発したり、アロマ蒸留器を開発したり、新しい用途を広げる試みに挑戦していま す。
 先ほど紹介した「深川蒸留所」もBAR NICO小林さんと関谷さんが協力して立ち上げたお店。自社で蒸留器を作ることで職人の仕事を増やす狙いもあったのです。「深川蒸留所」のアイディアの発 端は、お酒の席で生まれたそう。距離の近い人間関係がある街だからこそ、コラボレーションは生まれるのでしょう。
  最後の訪問先は、伝統工芸「 江戸切子 」の企画・製作・販売を手掛ける GLASS-LAB㈱ の椎名隆行さん。椎名硝子は1950年に深川で創業されたガラス加工場ですが、弟さんが家業を継いだので、椎名さんは不動産会社に勤めていまし た。しかし、2014年に一念発起して江戸切子の企画会社を起業したのです。実家の工場で、砂を使った彫刻方法「サンドブラスト」を用いて製造した新製品 (液体を注ぐと模様が動いて見えるグラス)を販売しています。
 富岡八幡宮「水掛け祭」の神輿を担ぐ人集めという課題に直面した椎名さんは、2016年、新住民を町会につなぐトークイベント「 コウトーク 」を始めました。毎回4人のゲストを呼んで話をするトークイベントで、そのうちの1人は祭りの関係者、3人が街で生業を営む自営業者という座組で 展開しています。コウトークは街の新旧のプレーヤーの交流をうみ、その流れの中に、今回のガイドである伊藤さんやBAR NICO、リカシツも混じり合っていきました。新しいことが起こり続ける今の清澄白河は、こうしたネットワークから生まれているんですね。
  「深川丼」を締めにしっかり味わいました。
 ガイド伊藤薫さんの話
【ここ清澄白河は、歴史的に全国から人が集まった場所。江戸時代から、日本橋界隈の「主流」に対して、川の向こうの「非主流感」があって、だから こそミックスカルチャーが日常になっていた。そしていろんな文化や人が交じり合うからこそ、人となりを知るために本音のコミュニケーションができたのでは ないのしょうか】
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