コマンドプロンプト(=指示待ち画面)は、強力なツール。
 [コマンド=言葉]で、Windowsパソコンに様々な動きをさせることができる。
 Graphical User Interface (画像を指やマウスで操作してパソコンに指示を与える方法)では難しい 同種作業一括指示 バッチ処理 (一連の作業をプログラム的に記載したテキストファイルによる指示)もできる。
  Windows画面左下 スタート 隣の 🔎 検索窓アプリ をクリック→ 🔎ここに入力して検索 窓に「cmd」と入力すると[コマンドプロンプト]が表示される。
  スタート →[Windows システムツール]と辿って[コマンドプロンプト]をクリックしても表示される。

  コマンドプロンプトのカスタマイズ
  1. コマンドプロンプトの入力画面 左上にあるアイコンマークをクリック→メニュー中の「プロパティ」をクリック

  2. 各種設定をカスタマイズ
     「コマンドプロンプトのプロパティ」画面が表示されるので、カスタマイズしたい項目を選んで設定。
    1. 「オプション」プロパティ
      1. カーソルのサイズ
         コマンドプロンプト上に表示されるカーソルの大きさを選択することができる。
      2. コマンドの履歴
         バッファーサイズ・バッファー数が重複した場合に、古い履歴を破棄するかどうかを設定することができる。
      3. 編集オプション
         「編集オプション」は、全てチェックが入った状態というのがデフォルト。
         「簡易編集モード」はコマンドのコピペが可能となり、挿入モードはコマンドの挿入が可能になる。
      4. テキストの選択
         「行の折り返し選択を有効にする」では、1行を折り返し表示することができる。
         「テキスト選択キーを拡張する」では、一般的なショートカットキーが利用できるようになる。
      5. 現在のコードページ
         現在設定されている文字コードになる。
      6. 従来のコンソールを使う
         再起動により、前のバージョンのコマンドプロンプトが使用できるようになる。
    2. 「フォント」プロパティ
      1. サイズ
         コマンドプロンプトの文字サイズを変更できる。
      2. フォント
         コマンドプロンプトの文字のフォントを変更できる。
      3. 選択したフォント
         選択したフォントがどのように表示されるのかを確認できる。
    3. 「レイアウト」プロパティ
      1. 画面バッファーのサイズ
         画面全体としてのバッファーサイズを選択できる。
      2. ウィンドウのサイズ
         コマンドプロンプトのウィンドウサイズを変更できる。
      3. ウィンドウの位置
         コマンドプロンプト起動時の表示位置を設定できる。
    4. 「画面の色」プロパティ
       「画面の色」では、文字や背景の色、透明度などを設定することができる。色についてはRGB値を指定すればさまざまな色を指定することができ、画面の色以外にもポップアップや背景の色も設定が可能。
       さらに、「不透明度」ではコマンドプロンプトの入力画面の透け具合を調節することができる。後ろのウィンドウが透けて見えるようにすることで、前面でコマンド入力を、後ろでその処理動作を確認しながら、といった作業環境にすることも可能。


基本コマンド一覧

cd(chdir):ディレクトリの移動、カレントディレクトリの表示

現在のカレンディレクトリ(作業フォルダ)を表示することができるコマンド。
 「cdパス」を入力すれば、カレンディレクトリを変更することもできる。

dir:ファイル、ディレクトリの一覧表示
 カレンディレクトリのファイルやフォルダを一覧で表示できるコマンド。
 「dirパス」を入力すれば、指定したパスのファイルのみを表示することができる。

tree:ディレクトリ構造のツリー形式表示
 指定したディレクトリをツリーで表示するコマンド。
 「treeパス」を入力すれば指定したディレクトリの情報のみが表示される。
 treeコマンドに「/f」オプションを指定するとフォルダやファイル名だけが表示され、さらに見やすくなる。 また、引数として表示したいフォルダを指定できるほか、リダイレクトの「>」を使用すれば同名ファイルの上書きが、「>>」を使えば追加が可能

ren:ファイル名の変更
 ファイル名を変更するコマンド。
 「ren 対象ファイル名 新しいファイル名」と入力することで変更ができる。

move:ファイルやディレクトリの移動、名称変更
 ファイルを移動する際、もしくはディレクトリ名を変更する際に使用するコマンド。
 「move 移動するファイル名 移動先パス」もしくは「move 変更前ディレクトリ 変更後ディレクトリ」と入力。

copy:ファイルのコピー
 ファイルをコピーする際に使用するコマンド。
 「copy コピー元 コピー先」と入力。

del:ファイルの削除
 ファイルやフォルダを削除するコマンド。
 「del ファイル名」と入力すると、そのファイルが削除される。

help:コマンドのヘルプ表示
 コマンドの使い方を確認することができる便利なコマンド。
 「help コマンド名」と入力すると、そのコマンドの意味や使い方が表示される。

cls:コンソールのクリア
 画面を消去するコマンド。入力すると、コマンドプロンプトの画面に表示されていた内容を全て消すことができる。

md(mkdir):ディレクトリの作成
 新しいディレクトリを作成できるコマンド。パス付きで入力すればそのパスに、ディレクトリ名だけを入力すればカレントディレクトに作成することができる。
 「md c: \A\B\C\D」と入力すれば、4階層のフォルダがつくれる。

rd(rmdir):ディレクトリの削除
 ディレクトリを削除するコマンド。パス付きで入力すればそのパスの、ディレクトリ名だけを入力すればカレントディレクトリの指定ディレクトリを削除することができる。

type:テキストファイルの中身表示
 指定したファイルの内容を表示するコマンド。パス付きで入力すればファイルを指定することができる。

more:テキストの内容を1画面ごとに表示
 指定したファイルの内容を少しずつ表示するコマンド。エンターキーを押すごとに1画面ずつ表示される。

ipconfig:ネットワークの設定確認
 コンピュータのIPアドレスやネットワークの設定を確認できるコマンド。

format:ハードディスク管理を効率化
 formatコマンドに、「/p:n」オプションを追加するとディスク上のデータが全て「0」で上書きされるほか、nの回数分異なる乱数で上書きがされる。つまり、レスキューソフトでも復元できないレベルまで消去することができるということ。これなら、大切な情報が漏れてしまう心配もない。

exit:コマンドプロンプトを終了
 コマンドプロンプトを終了させるコマンド。


目的別に探せる、逆引きコマンド一覧
 
  ファイル・ディレクトリ系
  1. attrib…ファイルの属性表示と設定
  2. cd/ chdir…ディレクトリの移動、カレントディレクトリの表示
  3. copy …ファイルのコピー
  4. del…ファイルの削除
  5. dir…ファイル、ディレクトリの一覧表示
  6. md/mkdir…ディレクトリの作成
  7. move…ファイルやディレクトリの移動、名称変更
  8. rd/rmdir…ディレクトリの削除
  9. ren/rename…ファイル名、ディレクトリ名の変更
  10. tree…ディレクトリ構造のツリー形式表示
  11. where…ファイルの検索
情報表示・設定系
  1. date…日付の表示、設定
  2. help…コマンドのヘルプ表示
  3. time…時刻表示と設定
  4. vol…ボリュームラベルとシリアル番号の表示
  5. ver…Windowsのバージョン表示
  6. whoami…ログイン中ユーザーの情報表示
テキスト系
  1. comp…ファイルの比較
  2. fc…2つのファイルの相違点表示
  3. find…ファイルの中から文字列の検索
  4. more…テキストの内容を1画面ごとに表示
  5. type…テキストファイルの中身表示
  6. sort…テキストファイルのソート表示
ユーティリティー系
  1. chcp…コンソールの文字コード表示と設定
  2. clip…コマンド、ファイルの内容をクリップボードにコピー
  3. cls…コンソールのクリア
  4. prompt…プロンプトの変更
ネットワーク系
  1. arp…IPアドレス、MACアドレスの状況確認と変更
  2. ipconfig…ネットワークの設定確認
  3. getmac…MACアドレスの表示
  4. nbtstat…ネットワークの接続状況確認
  5. netstat…TCP/IP通信の状況確認
  6. nslookup…DNSサーバー問い合わせ
  7. ping…ネットワークの疎通確認
  8. pathpping/ tracert…ネットワークの経路確認

Step:1 使用フォントを日本語対応(MSゴシック)に
  1. コマンドプロンプトを実行
  2. プロパティ > フォント > フォント で 【MSゴシック】を選択
  3. コマンドプロンプトを終了
Step:2 起動時に文字コードが UTF-8 になるように
  1. 適当な場所に、コマンドプロンプトのショートカットを作成
  2. ショートカットのプロパティ > ショートカット > リンク先 に以下を追記
      /K "chcp 65001"
     [/K]は起動時パラメータ。 "   "内で指定されたコマンド を実行する。
  3. 以降、コマンドプロンプトをこのショートカットから実行すれば、文字コードが UTF-8 になる。

・Windowsコマンドプロンプトの文字コード確認方法
 コマンドプロンプトで、「 chcp 」と入力して[Enter]キーを押す。「932」と表示されたら、文字コードは、Shift-JISに設定されている。
・Windowsコマンドプロンプトの文字コード変更方法
 文字コードをUTF8に設定する場合「 chcp 65001 」と入力して[Enter]キーを押す。
 コマンドプロンプトを終了して、再度起動すると、文字コードは、Shift-JISに戻る。 inserted by FC2 system