1. 日本発TRON(トロン)って何!?
  2. TRONの夢「どこでもコンピュータ」
  3. B-TRON:パソコンOSとしてのTRON
  4. 潰されたTRON
  5. I-TRON:組み込みOSとしてのTRON
  6. 世界標準へ
  7. BTRON 関連のウェブサイト〔オフィシャル/企業サイト〕
  8. BTRON 関連のウェブサイト〔情報サイト〕
  9. BTRON 関連のウェブサイト〔そのほか〕
  10. BTRON 関連の掲示板
  11. BTRON 関連のメーリングリスト
日本発TRON(トロン)って何!?
現在使われているパソコンのOSは、ほとんどがWindowsですね!MacOSなどもあるが、ほとんどはWindowsじゃな!ただし、パソコンの場合はだがな…む、パソコン以外では違うんですか!?そうじゃ、パソコン以外の組み込み用OSには、日本発のOS「TRON(トロン)」が広く利用されておるのじゃ!TORONてかっこいい名前!しかも日本発なんだあ!

TRONの夢「どこでもコンピュータ」
TRONプロジェクトとは
TRONプロジェクトは1983年頃、坂村健教授(当時は東京大学助手)が提唱し、開始された日本独自のOS開発プロジェクトです。
TRONとは「The Real-Time Operating System Nucleus」の略です。
日本語でいうと「リアルタイム(実時間)で機器を作動させるOSの中心部分」という意味です。
TRONプロジェクトの出発点
坂村教授は、電球から人工衛星まであらゆるモノにコンピュータが入り込み、ネットワークでつながると予想しました。
それぞれの機器に組み込まれたコンピュータの動きを統一するために、OSを標準化させるというビジョンを提示しました。
それがTRONプロジェクトの出発点となったのです。
このような考えは、現在では「ユビキタス」と呼ばれています。
また、その仕組みは「IoT」(Internet of Things:モノのインターネット)と呼ばれて注目されています。
坂村教授の発想は、30年以上未来を先取りしていたという事なんですね!そうかもしれんの~!あと、一般的には分かりやすく『どこでもコンピュータ』とかわいらしく表現されとったんじゃ
TRONのサブプロジェクト
I-TRON(アイトロン) 家電機器や産業ロボットなど、あらゆる機械で使用する組込み用OS。
B-TRON(ビートロン) ビジネス・事務処理向け、現在で言うパソコン用のOS。
C-TRON(シートロン) メインフレーム(今でいうとサーバ)用OS。通信ネットワークのセンターの役割を担う。
M-TRON(エムトロン) 上記の全体を調整するOS。今でいうところの分散コンピュータに相当する。
トロン電子機器HMI研究会 TRONにおける操作性をデザインする。
トロンチップ TRON構想を実現するためのハードウェアを策定する。
TRONプロジェクトは、さきほど言った『どこでもコンピュータ』の実現を目指すため、この6つのサブプロジェクトに分かれて進行していたんじゃ

B-TRON:パソコンOSとしてのTRON
B-TRONは、「Business TRON」の略です。
今でいうところのパソコン向けのOSで、事務処理などに使われることを想定したものです。
1985年に坂村教授と松下電器産業(現、パナソニック)の主導でB-TRONの開発がスタートしました。
先進的なOS
B-TRONは、当時としてはかなり先進的なOSでした。
例えば、当時のOSの多くが文字でコマンドを入力する方式でした。
それに対して、B-TRONはマウスを使ってアイコンをクリックしソフトを起動する、今のパソコンと同じ方式を実現していました。
学校教育へのコンピュータ導入
B-TRONの開発と同時期に、学校教育へのコンピュータ導入が検討されていました。
1986年、旧通産省、旧文部省の関連団体CEC(財団法人コンピュータ教育開発センター)は、日本の学校教育用標準OSとしてB-TRONの導入を検討しました。
このニュースは大きく取り上げられ、多くのパソコン・メーカーが次々に参入しました。
困難を乗り越え…
そんな中で、あまり乗り気でなかったのがNECでした。
マイクロソフトのOS「MS-DOS」を使ったパソコン「PC98」シリーズで、すでに成功を収めていたからです。
NECは、教育用パソコンの標準化自体にも反対の立場を取っていました。
最終的には、MS-DOSでもBTRONでも動くパソコンを作ることで合意しました。
へー!教育用の標準OSに選ばれるってすごいですね!昔からWindowsだと思っていました!そうなのじゃ!だがな…この話そうはうまくいかないのじゃ…

潰されたTRON
日本国内では、小学校の教育用パソコンへTRONの導入が決まりかけていました。
アメリカからの圧力
そんな矢先、1989年にアメリカからスーパー301条に引っかかるとして圧力がかかりました。
1989年4月21にアメリカ合衆国通商代表部(USTR)が発行した、「外国貿易障壁報告書」にTRONが名指しで記載されました。
1980年代後半は、日本の経済力が急激に伸びた時期で、アメリカとの貿易摩擦問題が発生していました。
そうした時代背景での出来事でした。
TRONから手を引くメーカー
この動きにトロン協会は、USTRに対して文書による抗議を行いました。
その結果、1年ほどしてTRONは制裁対象から外れますが、メーカー100社近くがTRONから手を引きました。
厄介なゴタゴタに関わりたくなかったということでしょう。
結局、実際に学校教育で導入されたのは、PC-9801をはじめとするMS-DOS搭載のパソコンで、TRONは排除されてしまいました。
なるほど…これがTRONがパソコンのOSとして広まらなかった要因なのですねえそうじゃな…まぁ、他に諸説あったりするが、事の顛末はこんな感じじゃ。なかには都市伝説の域に達するものもある…信じるか信じないかはミツオカ次第

I-TRON:組み込みOSとしてのTRON
TRONがパソコンOSとして普及するチャンスは潰されてしまいました。
組み込み系OSとして生き残る
しかし、6つのプロジェクトの中で「I-TRON」は現在でも生き残って発展しています。
I-TRONは、「家電機器」「ロボット」などに組み込むコンピュータ用のOSでした。
I-TRONの仕様
現在のI-TRONには2つの仕様があります。
  1. 大規模組み込みシステム向け「ITRON2」
  2. 小規模組み込みシステム向け「μITRON」(マイクロアイトロン)
このうち、μITRONは省エネ・高速処理に優れ、様々な機器に採用されて搭載数世界一のOSに成長を遂げました。
なんで、μITRONはここまで発展できたのですか!?まず理由の1つに…『仕様が無償で公開されて』『誰でも自由に入手でき』『自由に変更を加えることができた』という点にある。ほー!無償で!さらに変更まで加えていいのですね!もう1つは、メモリ(記憶容量)が小さく動作速度もそれほど速くないシステムに最適なOSだったからじゃな!

世界標準へ
トロンフォーラムの2018年度調査報告によると、「組込みシステムに組み込んだOSのAPI」でTRON系OSがシェア60%を占めたらしいですね!現在では、アメリカの電気電子学会IEEEによるリアルタイムOSの国際標準企画になっておるのじゃ。
また、世界各国でリアルタイムOSの教科書として採用されておる!坂村教授が望んだ「どこでもコンピュータ」の実現がいよいよ近づいてきましたね!
BTRON 関連のウェブサイト〔オフィシャル/企業サイト〕

トロンフォーラム :トロンフォーラムのオフィシャルサイト。トロンフォーラムの活動についての情報を知りたい人におすすめ。 TRON文字収録センター へのリンクもある。

超漢字ウェブサイト :パーソナルメディア株式会社が提供する、超漢字に関する情報を集約したウェブサイト。特に、超漢字がどういうものか知りたい人、これから超漢字を導入したいという人にはおすすめ。また、2012年12月には、漢字を知り漢字を楽しむウェブサイト 「超漢字マガジン」 もオープンした。

パーソナルメディア株式会社 :超漢字を開発しているパーソナルメディア株式会社のウェブサイト。TRONの最新プロジェクト、組込み機器のためのオープン開発プラットフォーム T-Engine に関する詳細情報がある。

Sakamura-Koshizuka Laboratory :坂村・越塚研究室のサイト。研究内容の紹介やTRON関連のプロジェクトのリンク集も用意されている。

BTRON 関連のウェブサイト〔情報サイト〕

goo に登録されている TRON 関係のリンクの一覧。

Vector に登録してある TRON 関連のソフトウェア一覧。

Yahoo! に登録されている TRON 関係のリンクの一覧。

BTRON 関連のウェブサイト〔そのほか〕

三浦梅園研究所 :超漢字で「玄語」の電子文書化を推進している、三浦梅園研究所のウェブサイト。超漢字を用いた「玄語」電子化のスナップショットや、作業画面の一例が公開され、超漢字の応用例として興味深い。2002年10月26日に、三浦梅園資料館から、第一主著『玄語』が旧漢字総ルビ訓読版という体裁で刊行されました。図版以外は超漢字3による完全版下です。超漢字版をダウンロードできます(超漢字3以降対応)。

聽風雨樓 のサイト。 超漢字ウェブコンバータ で作成されている。

大よよ博物館 :世界のありとあらゆるものをTADで記録することを使命とした、史上初 TAD 無敵博物館、大よよ博物館のページ。このページは、超漢字とのデータ一元化をはかるため、 超漢字ウェブコンバータ で作成されている。

超漢字のお部屋 :Mr.りんのウェブサイト。超漢字Vと 超漢字ウェブコンバータ を使っている。

超漢字から超漢字Vへの移行や、超漢字Vを使ったホームページ作成の体験記等がある。趣味の音楽に関する "Glorious Sounds of Music" も超漢字Vで作成している。

卓龍的頁 :「起死回青の一撃!」のコンテンツの一つ。TRON や他の OS の紹介を目的として作られたページ。このページは、 超漢字ウェブコンバータ で作成されている。

盆ちょうちんあれこれホームページ :トップページ中程に「TRONって一体何?」というリンクがあり、TRON について簡単にまとめられている。「トンパって一体どちら様?」というリンクもある。このページは、 超漢字ウェブコンバータ で作成されている。

矢代武嗣の本館 :矢代武嗣氏のウェブサイト。超漢字で使えるアプリケーション(バイナリエディタやウィンドウ一覧、rtf2tadなど、すべてオープンソース)や、超漢字開発環境に関するTipsが公開されている。

やすらぎ :今村 徹氏のウェブサイト。超漢字に収録されている「16進電卓」、「ぐらで工房」、「透けると~ん」などのプログラムがダウンロードできる。

ACTS LABO〈アーカイブ〉 :@nifty通信環境00+ の作者 あくつ 氏のウェブサイト。 B-soft Library :KAKKO氏の B-soft Library のページ。 BTRON の話題が載っている日記のページをはじめ、 KAKKO 氏が作成された BTRON 関連のソフトウェアが充実。

MORIYAMA Shin's Webpage :森山 信氏のウェブサイト。 BTRON に関する情報が掲載されている

OSOE World :BrainPad TiPO の記事、および 超漢字を SONY PCG-C1XEにインストールした記録が公開されている。

TOTTO Site :中村俊仁氏のウェブサイト。ページ上部の TRON というリンクをたどると、BTRON に関するページが現れる。

TRON について :古谷 俊一氏のTRON についてのページ。 TRON プロジェクトについての話題をあつめた充実のリンク集がある。

田原屋酒店 :原 隆幸氏のページ。超漢字4と 超漢字ウェブコンバータ を使って作られた酒屋さんのページ。

BTRON 関連の掲示板

ちょ~小型 BTRON マシン会議室 :BTRON を塔載したハンドヘルドから手のひら PDA マシンの話題を扱う会議室。

BTRON 関連のメーリングリスト

超漢字開発者用メーリングリスト :超漢字開発者サイトが提供しているメーリングリストのご案内のページ。

Brv-dev-tools-users :「超漢字開発環境」for Win32 を中心とする、開発ツール群のためのメーリングリストのご案内ページ。SourceForge.net のシステムを利用している。

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