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規則的な数値の並び
等差数列 =一定値を次々と足して増やしていく数値の並び

〖例1〗
  7から始まって、3づつ増えていき、91で終わる数列 の場合、
 7から3を引いた値4に、3を29回足せば、91になる。
 「7」を[初項]とよび、「3」を[公差]とよび、項の数29を[項数]とよび、「91」を[末項]とよぶ。
 一般化すれば、次の式が成り立つ。
 n項(初めからn番目の項)の値=初項値-公差+公差×n=初項値+公差×(n-1)

〖例2〗
  7から始まって、3づつ増えていき、91で終わる数列 の各項の和 を計算する。
  7+10+13…85+88+91……①
 91+88+85…13+10+ 7……②
 98+98+98…98+98+98…①+②
 ①+②=98×29=2842
 ①=\(\frac{①+②}{2}\)=1421
 一般化すれば、次の式が成り立つ。
 初項から末項までの和=\(\frac{(初項+末項)×項数}{2}\)
等比数列 =一定値を次々と掛けて増やしていく数値の並び

〖例3〗
  7から始まって、3を掛けて増やしていき、15309で終わる数列 の場合、
 7に3を7回掛けて増やしていけば、15309になる。

〖例4〗
  7から始まって、3を掛けて増やしていき、15309で終わる数列 の各項の和 を計算する。
 7+21+…5103+15309……………………………①
   21+…5103+15309+45927=①×3…②
 ②-①……45927-7=45920
 ①=\(\frac{②-①}{2}\)=22960
 一般化すれば、次の式が成り立つ。
 初項から末項までの和=\(\frac{初項×公比^n-初項}{公比-1}\)
階差数列 =他の数列の各項の差を数値として並べたもの

〖例5〗
  1.   三角数 を並べた数列の各項(n)とその次の項(n+1)の値の差を数値として並べた階差数列と三角数との関係は、次表の通りで、階差数列は等差数列になっている。
    項番号
    (n)
    三角数の値 階差数列各項の値
    1 1 2
    2 3 3
    3 6 4
    4 10 5
    5 15 6
    6 21 7
    7 28 8
    8 36 9
    9 45 10
    10 55 11
    11 66 12






     階差数列各項の値は、 三角数の項番号(n)+1 と一致している。
     項番号(n)の三角数の値を\(T_{n}\) 、階差数列の項番号(n)の値を\(F_{n}\)と置くと、
            \(T_{2}\) \(T_{1}\) \(F_{1}\)
            \(T_{3}\) \(T_{2}\) \(F_{2}\)
            \(T_{4}\) \(T_{3}\) \(F_{3}\)
           

            \(T_{n-2}\) \(T_{n-1}\) \(F_{n-1}\)
            \(T_{n-1}\) \(T_{n}\) \(F_{n}\)
            \(T_{n}\) \(T_{n-1}\) \(F_{n-1}\)
    __ ___ _ ___ _ ________
    合計 \(T_{n}\) \(F_{1}\)+\(F_{2}\)…\(F_{n-1}\)

      ∴ \(T_{n}\)=1から\(F_{n-1}\)までの和=1から\(T_{n}\)までの和=\(\frac{ n×( n +1)}{2}\)
  2.   右図を見ると、三角数1から三角数 n まで の和 について、次の式が成り立つことが分かる。
     Sn =\(\frac{(2+n)× \frac{ n ×( n +1)}{2} }{3}\)

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